外交部の華春瑩報道官は26日に北京での定例記者会見で、「中国の従来からの目標はアメリカを超えることではない。絶えず自らを超えて、より素晴らしい中国になることだ」と示しました。
このほど、バイデン米大統領は「任期内に中国がアメリカを超えることを許さない」と表明し、「アメリカは中国との対立や衝突は求めないが、米中間には非常に激しい競争が繰り広げられるだろう」と話しました。
これを受けて中国はいかに対応するかという記者からの質問に対し、華報道官は、「中国のアメリカとの関係発展における態度は一貫して明確だ。中国の対米政策は高度な安定性と連続性を保っている。このほどアンカレッジで行われた中米ハイレベル戦略対話で中国側代表が述べたように、われわれは両国首脳が大晦日の電話会談で合意した共通認識をアメリカ側と共に着実に実施していくことを望んでいる。アメリカが中国と向き合って進み、衝突せず、対立せず、相互尊重と協力・ウィンウィンの原則に基づいて、中米関係を健全かつ安定した軌道に沿って前向きに発展させることを願っている」との期待を寄せました。
華報道官はまた、アメリカ側の見方に対して、「第一に、アメリカ側は中国側に国際規則の遵守を求めたが、世界には国連を中心とする国際体系しかなく、国連憲章の主旨を基礎とする国際関係の基本規則しかない。国際規則の遵守において、中国は模範であり、優等生であるのに対し、アメリカはおそらく劣等生だろう。これは国際社会から認められていることだ。第二に、民主と集権の問題について、異なる政治制度の優劣はその国の国情にふさわしいかどうか、政治的安定、社会の進歩、国民生活の改善、国民の擁護と支持、人類の進歩につながるかどうかで決まる。自国の民主をいくら鼓吹しようとも、50数万人を超える国民が感染症で命を失い、年間4万人近くが射殺されることを無視しているような国だ。根も葉もない『証拠』をねつ造し、他の主権国家を襲い、数十万もの人々を死傷させ、無数の家族を離散させた国が、自らを民主や人権のリーダーであると豪語することはできないだろう」と述べました。
「中国国際放送局日本語版」2021年3月27日