王毅国務委員兼外交部長は3日、福建省アモイ市で韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相と会談しました。
王外交部長は会談で、「中国と韓国は永遠の隣国であり、両国関係はコロナ禍の試練にも耐えてきた。今年は『中韓文化交流年』に当たり、来年は両国国交樹立30周年を迎えるなど、両国関係は重要な発展のチャンスに恵まれている。中国は韓国側と共に、対話によって朝鮮半島問題の政治的解決プロセスを推し進め、国連を中心とする国際体系や国際法を基礎とする国際秩序を守りながら、多国間主義を断固支持し、双方の利益の融合と拡大に取り組み、両国関係のさらなるレベルアップを促していく」と述べました。
また、中韓自由貿易協定第二ラウンド交渉の早期終了や5G通信、ビッグデータ、グリーン経済などの分野における質の高い中韓協力パートナーシップの構築に期待を寄せました。さらに、韓国代表団による北京冬季五輪への参加に歓迎の意を示し、韓国側と共に地域的な包括的経済連携(RCEP)協定が順調に発効されることを促し、気候変動問題に対応していくことに期待を示しました。
これに対して、鄭外相は中国共産党創立100周年への祝賀の意を伝えたうえで、国交樹立30周年を契機に、両国関係のさらなる発展や諸分野における協力を拡大するとともに、ポストコロナにおける両国の感染症対応での協力を強化していく考えを示しました。また、中国が朝鮮半島問題の解決に向けて重要な役割を果たしていることに感謝を表し、これからの役割発揮にも期待を寄せました。
双方はまた、今年上半期に新しいラウンドの外交部門ハイレベル戦略対話と、1回目となる外交次官安全「2+2」対話を開催することで一致したほか、国交樹立30周年祝賀イベントの準備の開始や、「健康コード」の相互承認、ワクチン協力、例外的な入国を保証する「ファストトラック」制度の適用範囲拡大などについて合意しました。
また、双方は2022年の北京冬季五輪の開催と、2024年の韓国・江原道(カンウォンド)冬季ユース五輪の開催を互いに支持すると表明しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年4月5日