胡氏はインドについて、「これは人道主義の災いで、インド社会に全方向から衝撃を及ぼす。すでにインド経済の持続的な回復の最大の課題になっている」と述べた。
南アジア及び周辺諸国については、「インドと多くの国の水際対策が徹底されておらず、感染症が国境を突破し東南アジアや中東の諸国に拡散するリスクが極めて大きい。現状を見ると、ウイルスはすでに二重や三重に変異した後、インド政府のコントロールを打破し、コントロール喪失の流れを示している。これは地域全体の感染対策に新たな課題をもたらした」と述べた。
胡氏は「インドの感染状況はまた、世界の感染対策の圧力を激増させた。インド人が集団免疫を形成しても、世界のその他の地方は抵抗力を持たない。世界ではすでに少なくとも18の国と地域で、インドの感染再拡大を引き起こした変異株が見つかっている。これは世界にとって大きな衝撃だ」との観点を示した。
また新興国であるインドの経済が低迷すれば、世界経済全体の回復への期待を弱める。さらに世界の産業チェーン、サプライチェーン、バリューチェーンに一定の衝撃を及ぼす。
胡氏は「すでに多くの国がインドを支援している。世界の協力を受け、インドが効果的に対応できる態勢を整えることを願う。防疫の次の重点的な取り組みは、インドの年内の第3波の回避だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月30日