インドが新型コロナウイルスの感染拡大の第2波に苦しみ、医療資源の枯渇が非常に深刻になっている。医療用酸素、酸素発生器、人工呼吸器などの医療資源が特に不足している。中国の孫衛東駐インド大使は先ほどSNSで、中国企業が作業時間延長により酸素発生器などを生産しインドに供給しているという情報を続けざまに転載し、評価した。新華社の取材でもSNSでも、多くのインド人が「中国よ、ありがとう」という心の声を伝えている。
孫氏が転載した動画の中で、中国の労働者はメーデー連休中も勤務し酸素発生器を生産している。これらの設備は速やかにインド側に交付される。
孫氏はSNSで、「中国企業はインド側から受注した酸素発生器4万台以上の生産を急いでいる。速やかに生産し、早急に交付する。さらに多くの中国企業と民間組織も自身のルートを活用し、インドにさまざまな援助を行っている」と投稿した。
動画のこの工場は、安徽省黄山市にある鄭州奥利弗電子科技有限公司の工場だ。新華社の調べによると、同社は今年4月末以降、インドから1万8000台の酸素発生器の注文を受けている。
工場の品質管理責任者である安軍紅氏は記者に、「従業員は中国の大使から評価されたという情報をSNSで次々と転載している。海外の感染症との戦いを支援できて嬉しい」と述べた。
「今年に入り、海外からの酸素発生器の注文が激増しており、工場は生産ラインと人手を増やした。従業員の残業が常態化している。早急に注文に対応するのも、より多くの人を助けるためだ。私は最近、インドの感染状況に注目している。多くのインド人が自宅で治療せざるを得ず、酸素発生器が命を救う製品であることをよく知っている」
ニューデリーの郊外で暮らすインドの若者は、中国の大使が転載した動画を目にした。「中国はインドが早急に必要としている人工呼吸器や酸素発生器などの医療設備で力強く支援してくれた。私たちは感染症に見舞われるなか、中国が手を差し伸べ支援してくれたことに感謝する」
ウッタル・プラデーシュ州で勤務する医師は記者に、「中国が立ち上がり、重要な医療物資を供給しインドの感染症との戦いを支援してくれることに感謝する」と述べた。
駐インド中国大使館のSNSに、多くのインドのネットユーザーが感謝のコメントを寄せた。
「中国はインドが医療危機を乗り越えるため大きな力を貸してくれた。西側諸国が渡航を禁止し、西側メディアが雑音を作るなか、中国は静かにインドを支援している」
「ありがとう、中国よ。私たちは永遠にあなたたちの友好的な姿勢を忘れない」
インドの非営利団体は「中国人には感謝の念に堪えない。早急に食い違いを解消し、協力を促進することを願う」とコメントした。
また中国で留学中のインドの若者は、「謝謝中国」と中国語で直接評価した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月8日