キッシンジャー米元国務長官はこのほど、スイスの新聞社であるノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングの取材に対し、「中国との対決は、勝者のいない衝突を引き起こすことになる」との見方を示しました。
キッシンジャー氏は、バイデン政府が中国との対立が中米両国にも世界の利益にも合致しないことを認識していると指摘すると同時に、米国の深刻な「国内問題」にも言及しました。その中で、「米国の世論は中国を永遠の敵と見なしている。この国の人は、米国で発生したすべての悪いことは中国の希望によるものだと疑っている」と述べました。
また、米国の対中政策については「中国の尊重を求め、米国の原則を堅持すると共に、対話を続け、協力の分野を探さなければならない」との考えを示しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年5月23日