「ワクチンは新型コロナウイルスに終止符を打つ唯一の有効手段」これは各国の専門家の共通認識だ。世界保健機関(WHO)は現地時間1日、中国科興中維が研究開発した新型コロナウイルス不活化ワクチン「コロナバック」の緊急使用を認めると発表した。これは国薬集団中国生物北京生物製品研究所が研究開発した新型コロナワクチンに続き、WHOから緊急使用の承認が下りた2つめの中国製新型コロナワクチンだ。
中国ワクチン業界協会の封多佳会長は「環球時報」に、「国薬中生と科興のワクチンがWHOから緊急使用を認められたことは、幸先の良いスタートだ。今後より多くの中国製新型コロナワクチン企業が加わり、世界の感染対策において中国の責任感と貢献を示す」と述べた。
WHOからの緊急使用の承認後、科興は直ちにCOVAXにその新型コロナワクチンを供給すると分析されている。先月7日にWHOから緊急使用の承認を受け世界の緊急使用リストに入った、国薬集団中国生物がCOVAXに供給する第1弾の新型コロナワクチンが1日、ラインオフした。
CNNは「WHOによる科興製ワクチンの承認は、COVAXのワクチン供給を拡大する。同計画は最近、インドのワクチン輸出停止により深刻な供給不足が生じている。西側諸国によるワクチン溜め込みも批判を浴びている」と伝えた。BBCは「科興製ワクチンのメリットの一つは、2−8度で保管できることだ。これは低温保管条件が整っていない発展途上国がワクチンを取得しやすいことを意味する」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月3日