早いもので2020年も半分を過ぎた。米ジョンズ・ホプキンス大学のリアルタイムデータによると、北京時間2020年7月15日午後6時34分時点で、新型コロナウイルス感染者数は世界全体で1325万人を上回り、死亡者数は57万人を上回った。世界的な感染拡大は全く衰えを見せないどころか、加速度的に広がっており、ピークにすら至っていない。
新型コロナの流行に「孤島にいる者は一人もおらず、独りよがりになることはできない」と世界全体が痛感した。新型コロナの発生以来、中国は国内での感染拡大を厳しく抑える一方、対外援助にも力を入れるなど、人類運命共同体の理念を実践的な行動で示してきた。
中国では、2020年1月末に湖北省武漢市で新型コロナが発生し、3月には海外から持ち込まれた「輸入症例」が急増、6月には北京での感染が再拡大するなど、厳しい試練に直面した。しかしながら、中国はパニックに陥ることなく、いち早く対策に乗り出し、前例のない対策を講じるなど、感染拡大の抑制に画期的な成果を上げた。こうした成果は非常に貴重であり、他国の模範になると言える。
パンデミックの発生後、中国は一貫して共同体の理念を維持し、世界各国の新型コロナとの闘いを支援してきた。感染防止に向けて継続的に医療物資を届け、医療専門家チームを派遣するなど、五大陸120カ国・地域を援助してきた。
世界的な感染拡大が加速する中、他国の感染予防や都市・地域の管理モデルの確立を支援することは、物質的な援助に比べて、これまで以上に重要となっている。中国は平和的に台頭した大国として、感染拡大に直面する中で、これまでにないほど大国としての役割を果たしている。中国と国際社会は、都市の衛生・感染対策や公共管理、感染防止で成功した経験を共有し、世界保健機構(WHO)の調整のもとで、新型コロナ対策に向けた世界的な協力に積極的に取り組んできた。