国務院新聞弁公室は22日、新型コロナウイルス発生源特定状況に関する会見を開いた。
「RaTG13(コウモリから見つかったコロナウイルスで、塩基配列的には新型コロナウイルスとの一致率が現在最も高いとされている)の塩基配列と、新型コロナウイルスとの一致率は96.2%にのぼるが、受容体結合ドメインにおける一致率は89.3%のみだ。これは配列的に新型コロナウイルスに似ているが、種によって感染力の差が非常に大きいことを意味する」。科学技術部の徐南平副部長はその席上、科学研究によって得られた2つのデータを比較した。別の中国税関が押収した密輸センザンコウから見つかったコロナウイルスは、新型コロナウイルスとの配列の一致率が92.4%のみだが、受容体結合ドメインにおける一致率は96.9%にのぼった。
このデータの比較は、ウイルス発生源特定では単純に決めてかかることができず、厳密な研究と裏付けが必要であることを科学の事実によって証明した。表面的な現象の雲をつかむような憶測は、いずれもウイルス発生源の特定に資さない。
徐氏は「ウイルスの発生源特定は科学の難題であり、多くの不確実性が存在する。科学研究チームは科学的な態度、科学的な方法、科学的な事実により科学的な発生源特定を展開することで、初めて真相を明らかにすることが可能になる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月24日