新型コロナ発生源特定、米国側のやり方は極めて無責任

新型コロナ発生源特定、米国側のやり方は極めて無責任。ウイルス発生源特定の政治利用は人心を得ない。これまですでに60カ国弱の国がWHOに書簡を送り、第1段階の発生源特定の研究成果を認め、発生源特定の政治利用の企てに反対している…

タグ:コロナ ウイルス 感染対策 WHO

発信時間:2021-07-27 17:45:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 世界保健機関(WHO)の事務局が発表した、第2段階の発生源特定に関する活動計画に対して中国が「受け入れない」と表明すると、米国側は再び中国への中傷を開始した。米国側の一部は悪意で煽ろうとあれこれを知恵を絞り、科学の事実を無視し、政治的手段により「結論ありき」でウイルス発生源特定をもてあそんでいる。世界の感染症との戦いが依然として厳しい状況下、米国側の政治利用の言行は世界の感染対策の協力の大局に資さない。これは世界の感染対策に対する真の無責任である。

  

 中国側は発生源特定の問題について開放と透明の態度を貫き、すでにWHOの専門家を2回、視察に招いている。中国・WHO新型コロナウイルス発生源特定共同研究報告書は明確に、「実験室漏洩はほぼありえない」という結論を出した。世界の科学界もこれについて広い共通認識を持っている。残念ながら、この活動計画は依然として「中国が実験室のマニュアルに違反しウイルスが漏洩した」ことを研究の重点として堅持しており、世界の早期感染者やコールドチェーンによるウイルス感染などの重要な研究方向を意図的に無視した。これはこの文書が、米国などの一部の国が騒ぎ立てる「実験室漏洩説」に呼応していると思わざるを得ない。政治利用が深刻な文書、科学の客観的な原則及び協力の精神が欠けた文書を中国が受け入れないのは合理的で、根拠がある。

 

 最近、2019年下半期に世界各地で新型コロナウイルスの感染者が出ていたという報道が増えている。米国だけでも、少なくとも5州の感染状況が、米国の初の感染者が報告された時期よりも早かった。これらは新型コロナウイルスの発生源特定が複雑な科学の問題であり、世界的な視野に基づき世界の科学者が協力して展開すべきことを説明している。しかし米国の一部は、科学と事実を見て見ぬ振りし、いわゆる「実験室漏洩説」を喧伝し、科学よりも政治を重視し、政治の私利を国民の命と健康より優先している。これは米国が感染対策に力を入れない重要な原因だ。


 詰まるところ、米国のいわゆる「調査」を支持するとはウソであり、「調査」を口実に中国に汚名を着せるのが真の狙いだ。世界で猛威を振るう新型コロナウイルスの発生源、感染拡大及び変化の研究は、世界の科学界が直面している困難な課題であり、その科学研究の挙証プロセスは複雑だ。多くの生物学の情報及び疫学の証拠を集めることで、互いに裏付け合う証拠チェーンを形成する必要があるが、これは長い時間が必要で不確実性もある。これまでの一連の研究によると、米国、スペイン、フランス、イタリア、ブラジルなどの各国でウイルス攻撃の痕跡が見られた時期は、武漢初の感染者よりも早かった。米国側は中国をつかんで放さないが、目的は明らかだ。自国の感染対策の不徹底の責任逃れをし、他国を中傷し圧力をかける政治目的がある。

 

 ウイルス発生源特定の政治利用は人心を得ない。これまですでに60カ国弱の国がWHOに書簡を送り、第1段階の発生源特定の研究成果を認め、発生源特定の政治利用の企てに反対している。フィンランドのハーヴィスト外相は、発生源特定は科学的な態度で行われるべきと述べた。ポルトガルのシルヴァ外相は、「発生源特定は特定の国を念頭に置く、もしくは非難するのではなく、より良く未来に対処するためだ。ポルトガル側は発生源特定及びWHOを政治利用するすべての行為を支持しない」と表明した。


 中国は開放、透明、科学、協力の精神を貫き、引き続き世界の発生源特定の協力を支持し参加するが、政治的な干渉を絶対に認めない。WHOに復帰した米国は、さまざまな政治のウイルスのバラマキを続けるのではなく、国際的な感染対策の協力に専念するべきだ。感染症を利用し汚名を着せ、発生源特定を政治利用する企てと行為は、国際社会から断固反対されるばかりで、決して狙い通りにはならない。

 

  「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月27日

 

 

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集     中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで