コロナの時代になって、一つだけ確かになったものがある。それは、肌の色や人種を問わず、強い国であろうが弱い国であろうが誰しもが感染する恐れがあることだ。新型コロナは、その感染性・伝播性の強さで全世界に甚大な被害をもたらしたが、一方で、それ以上に恐ろしいウイルスが存在することに気付かねばならない。それは「政治ウイルス」だ。この数カ月間、一国主義や「某国優先」が勢いを増し、「責任転嫁」や「供給停止」、「グループ脱退」といった茶番劇が繰り広げられてきた。しかもこの茶番劇は延々と上演され続け、対コロナの国際協力に影を落としている。
中国と世界各国が新型コロナとの闘いという険しい道を進む中で共に示した国際的な人道主義の思想や人類愛は、人類運命共同体という理念を最良の形で表したものであり、この闘いに希望と自信をもたらした。
「ポストコロナ」の時代に人類は、長期にわたってこのウイルスと共存していく可能性があり、感染対策が常態化することが考えられる。これは、国の予防・対策、予防・対策能力、さらには医療システムの構築にとって難しい課題になるだけでなく、対コロナの国際協力にとっても厳しい試練になるだろう。
人類運命共同体の理念を支持し、一国主義反対して、多国間主義を堅持する。国連とWHOの権威を守り、誠意を持って協力し合う。そうしさえすれば、人類は新型コロナを克服し、世界平和を取り戻すことができるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月24日