「米国が今日も平等な態度により他国と交流することを学んでいないならば、我々には国際社会と共に米国にしっかりその補習を行ってやる責任がある」これは中国の国務委員兼外交部長の王毅氏が24日、中米関係の問題について示した態度だ。
米国務省ナンバー2のシャーマン氏が25日に天津市に到着し、26日に中国側の当局者と会談する。ところがシャーマン氏の訪問前、米当局者は再び公然と「パワーの地位」に基づき中国と対話すると言いふらした。中国側の反応は「その手には乗らない」ことを明確に示すだけでなく、さらには初めて「反外国制裁法」に基づき米国側の人員と実体に制裁を行う。
3月のアラスカ会談で両国の外交トップが真っ向から対立したため、今回の直接的な対話がどのように行われるかが注目されている。専門家は、バイデン政権の発足から半年に渡り、その対中政策は「競争」と「対抗」に主導されているが、これは米国にメリットをもたらしていないと指摘。米国側が対話を望み、中国側がそれを歓迎する、これが現状だという。また、今回の会談が両国関係の突破口になるとは限らないが、両国首脳の接触・交流メカニズムのさらなる構築に向け基礎を固める一助になると分析されている。
米国務省の当局者は24日に、中国との激しい競争を衝突に変えることを望んでおらず、さらなる対話のルールを確立し両国関係に「ガードレール」を持たせたいと明かした。しかし米政府は、米国のいわゆるルールとは国際ルールではなく、中国人にも自身のルールがあることを理解しなければならない。米国側のいわゆる「ガードレール」とは何かについても、米国側が勝手に決めることはできない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月26日