王毅国務委員兼外交部長(外相)は3日、テレビ会議の形式で開催されたASEANプラス1(中国)外相会議にASEAN10ヶ国の外相、ASEAN事務総長と共に出席した。新華社が伝えた。
王部長は、「中国にとってASEANは周辺外交の優先的方向だ。昨年の外相会議以降、双方の指導者は戦略的な意思疎通を維持し、中国・ASEAN関係を政治的に先導してきた。双方の友好協力は新たな重要な進展を遂げた。第1に、新型コロナウイルスとの闘いにおける団結によって友好的近隣国の友情を示した。第2に、特筆に値する貿易・投資協力を行った。第3に、持続可能な発展協力を着実に推進した。第4に、『南中国海における行動規範』協議が良い基調を維持した」と指摘。
「中国とASEANの対話関係の構築から今年で30年になる。中国は4つの明確なメッセージを発したい」として、▽新型コロナウイルス対策協力を持続的に深化させていくこと▽経済回復を力強く推進すること▽既存の地域協力メカニズムを強化すること▽南中国海地域の平和と安定を維持することを挙げた。
ASEAN各国外相は、中国の新型コロナウイルス対策や経済・社会発展における多大な成果を高く評価。ASEANとして中国と引き続き団結・協力の道を歩み、地域経済統合プロセスを推し進め、南中国海の平和・安定・安全を共同で維持していきたい考えを表明した。
王部長は最後に、「中国はASEANと意思疎通を維持し、年内の東アジア協力関連首脳会議及び中国・ASEAN対話関係構築30周年記念会議の申し分のない成功を確保するとともに、中国・ASEAN包括的戦略パートナーシップの構築を積極的に推進していきたい」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年8月4日