さらに人々を憤慨させるのは、米国の関係者たちがいまだに「意図的健忘」を行い、当時から存続しているメディアで歴史を明らかにし、汚名を着せられた対象者に謝罪を名乗り出たものがないことだ。また、欧米で盛り上がっている反人種主義運動は極めて表面的なもので、米国で行われた歴史的な人種主義的暴行に対する真剣な調査や反省がなされていないことも明らかだ。このため、新型コロナウイルス感染症の流行が始まってから米国社会でアジア系住民を敵視する動きが急増し、悪質な暴力事件が続発した。問題が根深く、甚大な被害を及ぼす人種主義の米国から骨を割いて毒を取り出さなければならない。
1918年のインフルエンザ流行時の厳しい教訓は「ウイルスを政治問題化する者はいずれ政治ウイルスに敗れる」という揺るぎない真実だ。火遊びをする人は自分を燃やす。米国の政治家には、1918年のインフルエンザ大流行が米国の政治に残した深い教訓を直視し、幼稚な「小細工」によって自業自得とならないよう忠告したい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月15日