9月29日、中国政府からアフガニスタンへ送られる緊急人道主義支援物資の第一弾がアフガニスタンの首都カブールのカブール国際空港に到着した。
9月30日、外交部(外務省)の華春瑩報道官は定例記者会見を開催した。華報道官は、「中国はアフガニスタンの友好的な隣国として、アフガンの人々のニーズに常に密接な関心を寄せ、数々の困難を克服して、短期間で毛布やダウンジャケットなどアフガンの人々が冬を越すのに必要な物資をカブールまで運んだ。これは中国がアフガンに対する支援と約束を着実に実施し、アフガンの人々が難関を乗り越えるのを全力で支援しようとしていることの力強い証拠だと言える。続いて中国は食料などの物資を送る準備作業を急ピッチで進め、近いうちにアフガンへ順次届けることができるだろう」と述べた。
華報道官によると、アフガン臨時政府難民事務省のハッカーニ大臣代理は空港で行われた引き渡し式典に出席し、「アフガン国民が最も困難な時に、中国が緊急支援物資を提供してくれたことに、アフガン側は深い感謝の意を表する」と述べた。アフガン政府関係者も、「アフガンにはまもなく冬がやって来て、行き場をなくして流浪する100万人近い人々には落ち着く場所と衣類・食料が必要になる、国際社会の各方面からの支援を得られることを願う」と述べたという。
華報道官は、「現在、アフガンは人道・民生の問題と新型コロナウイルス感染症の厳しい挑戦に直面しており、中国は国際社会が心を一つに力を合わせて、アフガンの人々がこの難関を乗り越え、目下の苦境から脱するよう支援するべきだと考える。特に一部の国家は、アフガン問題を引き起こした当事者として、他国にも増してアフガンの人々に対して引き受けるべき責任を着実に履行しなければならず、早急に責任ある態度を示して、アフガンの人々が直面する困難を緩和するためになすべきこと、実効性のあることをより多く行わなければならない」と指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年10月1日