中国の秦剛駐米大使は26日、「経済・貿易協力は一貫して、中米関係を安定させる『バラスト』であり、推進する『スクリュー』となってきた。現在、中米関係は新たなすり合わせと調整の段階にある。経済・貿易協力が今後も中米関係の潤滑剤と安定化装置となることを希望する」と表明した。新華社が伝えた。
秦大使の上記の発言は、同日に開催された米国中国総商会シカゴ支部2021年度総会ならびにグローバル・マニュファクチャリング・サミットに出席した際のもの。秦大使はさらに、「年次総会からは、経済・貿易協力の継続的推進という中米両国の商工業界の強い願いが伝わってきた。中米両国の経済構造は深く補完し合い、互いの利益は深く融合している。現在のグローバルな産業チェーンやサプライチェーンの混乱がもたらした試練に対処するためにも、新型コロナウイルスのパンデミック後の世界経済の回復を後押しするためにも、中米両国が同舟相救い、足並みを揃えて協力することが必要だ」と指摘した。
秦大使はまた、「中国はこれまで同様に米国企業の対中投資拡大を歓迎し、引き続き開放を拡大し、市場化され、法治化され、国際化されたビジネス環境を整備していく。米国企業が第4回中国国際輸入博覧会に引き続き積極的に参加することを歓迎する。米側も両国企業の協力のために制限や障害を撤廃し、中国企業に公平で公正な投資環境を提供することを希望する」とした。
会議では、中米両国の地方政府が各々の投資環境を紹介。出席者は製造業におけるデジタル化とイノベーション、グローバルなサプライチェーンの動向と課題について、踏み込んだ意見交換を行った。また、在米中国企業および在中米国企業のビジネス環境に関する調査報告なども行われた。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年10月28日