▽衆望を担う指導者の核心
2021年、習近平氏が計画し指導する反腐敗闘争は9年目を迎えた。国慶節(新中国成立記念日、10月1日)の休暇期間に、中央紀律検査委員会・国家監察委員会は、元政治・法律系統の部級幹部2人を摘発したと発表した。金融系統も今年以降、すでに20人以上の汚職幹部を排除している。
9年間で汚職官僚が次々と処罰された。その中には省・部級以上の官僚400人が含まれる。政治と法律を担当する中央政治局の元常務委員1人、軍事委員会の元副主席2人もいた。2014年から20年までの間に、8300人余りが120以上の国と地域で逮捕され引き渡された。
2017年10月に開かれた中国共産党第19回全国代表大会で、習近平新時代の中国特色のある社会主義思想が正式に確立された。この思想は、党規約と憲法にも盛り込まれた。
中国共産党中央党校(国家行政学院)の辛鳴(しん・めい)教授は、習近平氏が毛沢東や鄧小平のように、マルクス主義の中国化と時代化を推進することに再び成功したと語る。
北京市の雁栖湖で開かれた「一帯一路」国際協力サミットフォーラム第1段階会議の終了後、参加者や国際機関の関係者と歩く習近平氏。(2017年5月15日撮影、北京=新華社記者/饒愛民)