▽過去を受け継ぎ、未来を切り開く案内人
中国共産党は、国家の発展目標を二つの「百年」として定めた。習近平氏は二つ目の百年奮闘目標のために詳細な計画を策定した。それは、中国が2035年までに社会主義現代化を基本的に実現し、今世紀中ごろ、すなわち新中国成立100年までに、富強で民主的、文明的で、調和のとれた美しい社会主義現代化強国を建設することを含む膨大な計画である。
2020年、習近平氏は「国民経済と社会発展の第14次5カ年規画と2035年長期目標の制定に関する中国共産党中央委員会の提案」の起草を指導した。この一里塚的な発展ロードマップは、中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(2020年10月)で採択された。
習近平氏は「偉大な夢を実現するには、偉大な闘いをしなければならない」と語った。
スイス・ジュネーブのパレ・デ・ナシオン(国連欧州本部)で開かれた「人類運命共同体の共同協議・共同構築」ハイレベル会議に出席し、「人類運命共同体の共同構築」と題した基調講演を行う習近平氏。(2017年1月18日撮影、北京=新華社記者/饒愛民)
これにより、中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会、今年11月8~11日開催予定)は過去を受け継ぎ、未来を切り開く特別な意義を持つようになった。中国共産党中央党校(国家行政学院)の韓慶祥(かん・けいしょう)教授は「百年の大党の奮闘史は多くの経験を蓄積している。重要な法則も明らかにしており、国政運営の哲学的知恵も含まれている。これは非常に重要な財産だ。総括し磨きをかけることで、中国共産党の今後のよりよい国政運営に重要な啓示をもたらすことができる」と述べた。
過去100年、中国共産党は1945年と1981年の2回しか歴史問題に関する決議を採択していない。この2回の歴史問題決議は、原因を分析し、重大な歴史的事件と人物に対する結論を出し、全党に明確な共通認識を形成させ、団結させた。
中央党史・文献研究院の王均偉(おう・きんい)研究員は「党の過去2回の歴史的決議は、思想を統一し、力を結集し、新たな歴史的任務を達成する上で深い影響を及ぼした。これこそ、われわれが6中全会に期待していることだ」と述べた。
今年、中国共産党歴史展覧館が完成した。6月18日には習近平氏と同僚らが訪れ、党がいかに中国を指導してきたかを生き生きと示す展示品を見学した。見学終了後、習近平氏は同僚らを引き連れて、党旗の前で「共産主義のために生涯奮闘する」と誓った。(記者/王進業、孟娜、許林貴)
「新華網日本語版」2021年11月7日