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japanese.china.org.cn |07. 11. 2021

習近平氏、百年の大党を率い新たな征途へまい進

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   ▽世界を胸に抱く大国の指導者

   習近平氏は常に、中国が国際社会と接触し、国際社会に貢献する努力の先頭に立ってきた。

   新型コロナの感染拡大前、習近平氏は41回外遊し、69カ国を訪問した。世界経済フォーラム(ダボス会議)に初めて出席した中国の国家元首でもある。彼は、海外訪問にこれだけの時間を費やすのは「贅沢」かもしれないが「とても必要だ」と語っている。時間を最大限活用するため、訪問活動は真夜中まで続くこともあり、海外訪問中に自身の誕生日を過ごしたこともある。

   トルコの学者アルタイ・アトリ氏は、中国が習近平氏のリードの下で、世界的な大国になりつつあると指摘。経済面であれ外交面であれ、中国の世界への参与は大きく変化しているとし「われわれは今、世界的な大国の形成を目の当たりにしている」と述べた。

   浙江省の寧波舟山港梅東ふ頭に停泊するコンテナ船。(2月19日撮影、小型無人機から、北京=新華社記者/黄宗治)


   習近平氏は2013年、「人類運命共同体構築」の理念を打ち出した。「国際社会はパートナーシップや安全保障構造、経済発展、文明交流、エコ建設などの面から努力しなければならない」と、世界に対してこのビジョンの実現に向け行動するよう呼び掛け、「利を計るなら天下の利を計るべき」という格言を引用した。

   習近平氏はウィンウィン協力を核心理念とする新型国際関係の構築を提起し、また「共同協議・共同建設・共同享受」の新たなグローバル・ガバナンス観を提唱した。「どのような国際秩序とグローバル・ガバナンスシステムが世界と世界各国の人々にとって良いかは、各国の人々が相談して決めることであり、誰かが決めることはできず、少数の人が決めることもできない」と述べた。

   彼は、全体的に安定し、バランスよく発展する大国関係の枠組みの構築を推進するとともに、意思疎通を堅持し、誠実に向き合えば「トゥキディデスの罠」も回避できると何度も表明した。

   重慶市の団結村駅で出発を待つ、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」渝新欧(重慶-新疆-欧州)線のハンガリー・ブダペスト行き直通列車。(2020年6月19日撮影、北京=新華社記者/唐奕)


   習近平氏が世界に人類運命共同体の構築を呼び掛けた同じ年、「一帯一路」構想も打ち出した。2021年8月時点で、172の国と国際機関が中国と200余りの関連協力文書に調印している。世界銀行の研究リポートは、「一帯一路」共同建設が関連国の760万人を極度の貧困から脱却させ、3200万人を中程度の貧困から脱却させるとしている。

   しかし、グローバルな開発は環境を犠牲にすべきではない。習近平氏は2020年、気候変動に対応するため、中国が2030年までの二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトと60年までのカーボンニュートラル(炭素中立)の実現を目指すと宣言した。オーストラリアのケビン・ラッド元首相は「世界は中国の気候変動対応への貢献に感謝すべきだ」と語った。

   第76回国連総会の一般討論に北京からオンライン方式で出席し、「自信を固め、共に難局を乗り越え、より素晴らしい世界を共に築こう」と題した重要演説を行う習近平氏。(9月21日撮影、北京=新華社記者/王迎)


   新型コロナの感染が拡大すると、習近平氏は国際社会が互いに助け合い、団結して協力すべきだと提起。指示を出して150カ国余りと14の国際機関に感染症対策物資を援助し、34カ国に37回の医療専門家チームを派遣した。習近平氏は中国が自主開発したワクチンを公共財として国際社会に提供すると宣言し、今年全体で世界に20億回分のワクチンを提供すると約束した。

   エジプトのカイロ国際空港で、中国が援助した新型コロナウイルスワクチンを運ぶスタッフ。(2月23日撮影、北京=新華社記者/鄔恵我)


   習近平氏は国際社会に対し、世界最大の人口を持つ大国が経済的に立ち後れた状態から、いかにして「衣食に事欠かない」状態へ向かい、全面的な小康社会に踏み入れたかという物語を語り、これ自体が全人類への貢献だと指摘した。第73回国連総会のエスピノサ議長は習近平氏の印象について「経験豊富な船長」だと答え、「一帯一路」構想から人類運命共同体の構築、さらには多国間主義の理念による国際問題解決の提唱に至るまで、習近平氏の貢献は非常に大きいと述べた。

   中国とアフリカによる「団結抗疫(団結して感染症と闘う)」特別サミットを北京から主宰し、基調演説を行う習近平氏。(2020年6月17日撮影、北京=新華社記者/丁海濤)

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