【新華社北京11月13日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は12日の定例記者会見で、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)の最近の発言に対し、米国が互恵・ウィンウィンという中米関係の本質を正しく認識し、理性的で実務的な対中政策を取るべきだと述べた。
報道によると、サリバン氏は11日、米国が経済や技術などで中国と力強く競争し、自国の価値観を守ると述べ、両国の競争が衝突や対抗に変わる理由はないとの認識も示していた。
汪報道官はこれに対し、国際関係に一定の競争が存在するが、国際関係の基本準則を順守した良好な競争であるべきだと指摘。「自国のルールを国際ルールとし、他国に順守を強要する不公平な競争に反対する」と強調した。その上で、競争を名目に他国の主権を侵害し、他国の内政に干渉する不正な競争と、競争を隠れみのにして他国の発展を制限し、他国の正当な権益を奪う不道徳な競争に反対すると述べた。
汪報道官はさらに、中米間には意見の相違があるが、幅広い共通利益もあり、競争によって中米関係を定義することは両国関係の実情に合致せず、米国の対中政策とも矛盾すると指摘。米国が中国と共に対話や意思疎通を強め、互恵協力を深め、意見の相違を適切にコントロールし、相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンの道を歩むべきだと訴えた。
「新華網日本語版」2021年11月14日