習近平国家主席は4日午後、北京の釣魚台国賓館でロシアのプーチン大統領と会談しました。両首脳は中ロ関係や、国際社会の戦略的な安全と安定にかかわる一連の重要問題を巡り、踏み込んだ意見交換を行いました。
習主席は、「現在、新型コロナウイルス感染症の流行が続き、世界は新たな変動と変革の時期に入り、人類社会は多くの試練と危機に直面している」と指摘し、中ロ関係について「両国は初心を貫き、常に両国関係の安定した発展に取り組んできた」と評価しました。その上で、新たな歴史的条件のもと、プーチン大統領と共に、中ロ関係の舵取りを着実に行い、双方のハイレベルな相互信頼をベースに各分野で協力の成果をあげ、両国の人々に確実な福祉をもたらしたいとの考えを示しました。
習主席はまた、「双方は国際問題において緊密に協調し、感染症対策や経済回復、気候変動への対応など、喫緊の国際問題において大国としての度量を示し、しかるべき役割を果たすべきだ」と強調しました。さらに、ロシア側と共に、両国の政治上の優位性を十分に生かし、双方の全方位的な実務協力の実りをさらに豊かなものとしたいと述べました。
プーチン大統領は、「入念な準備を経て、中国の人々は全世界に、最高レベルの冬季五輪を見せてくれるだろう」と述べました。また、双方が同日に発表した共同声明について「重要な国際問題におけるロ中両国の一致した立場を示すものだ」とした上で、「ロ中の包括的な戦略的協力の深化は、両国それぞれの発展の実現に役立つだけでなく、両国の共通利益を守ることにもプラスとなり、世界の戦略的な安全と安定の維持にとっても重要な意義を持つ」と示しました。
会談後、双方は「新時代の国際関係と世界の持続可能な発展に関する中華人民共和国とロシア連邦の共同声明」を発表しました。(洋、鳴海)
「中国国際放送局日本語版(CRI)」より2022年2月5日