「一致団結してこそ、より速く進め、より高い目標を掲げ、より強くなれるのです」。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、スポーツ選手にこう呼びかけた。4日夜に開幕を迎える北京冬季オリンピックは、世界に「団結の力」を注ぎ込むに違いない。
これは全世界が注目し、多くの人々が期待する大切な瞬間だ。北京冬季オリンピックは100年以上続いてきたオリンピックのモットーの「より速く、より高く、より強く」に「共に」が追加されてからの初の冬季オリンピック大会だ。約90の国と地域から3000人近くの選手の参加により実施される競技種目は、歴代冬季オリンピック大会の中でも最多であり、勝者に授けられる金メダルの数も最多だ。
北京冬季オリンピックが開催されるのは、世界が安寧を享受している時期ではない。新型コロナウイルス感染症は依然としてはびこっており、地政学上の緊張は激化している。さらには、冬季オリンピックそのものが、政治の雑音による妨害を受けた。そのような状況にあって、オリンピック運動が唱える「共に」は間違いなく、今の時代が最も必要としているものだ。
6年余りにわたる準備を経て、さらに感染症などの要素による悪影響を克服して、北京冬季オリンピックは予定通りに開催される。このことは、中国が世界の団結を促進する責任を果たしたことを示している。そして、世界の政府要人30人余りが北京冬季オリンピックの開会式やその他の活動に出席し、国連は初めて冬季オリンピック大会に関連する切手を発行する。米国ワシントンD.C.中心部のアイスホッケー場では「チャイナレッド」が光り輝き、エジプトのカイロタワーには「北京冬季オリンピック」の文字が投影された。北京冬季オリンピックはすでに、スポーツ精神によって世界を団結させる絶好のプラットフォームとなり、人類運命共同体の構築を推進する生き生きとした実践になった。
「私は世界で今年行われる最も重要なスポーツの祭典―冬季オリンピックを開催する喜びを、中国の友人と分かち合いたい」――。ロシアのプーチン大統領が最近になり、中国中央広播電視総台(CMG/チャイナ・メディア・グループ)の台長による書面形式の取材に対して、スポーツは人類文明における独特の現象の一つであり、大規模なスポーツの祭典は人と人の距離を縮め、彼我の理解を深めると指摘した。
オリンピックの聖火が再び北京の夜空を照らす。世界各地から来たスポーツに身を捧げる健全な若者が、五輪旗の下に集う。「より速く、より高く、より強く、共に」するために力を尽くす。そのことで世界は、運命を共にしていることをより深く感じ、一致団結して未来に向かっていくことになる。(CRI論説員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月4日