中国の張軍国連大使は9日、国際平和・安全に対するテロの脅威に関する安保理の公開会合で、中国からの提言を行った。中国新聞社が伝えた。
張大使は「テロリズムは人類共通の敵だ。我々とテロリズムとの闘いは長期にわたるものであり、総合的な策を講じ、一致団結して行動を取ることが必要だ」として、次の必要性を指摘した。
(1)テロリズムの復活を全力で抑え込む。中国は国際社会が引き続き足並みを揃えて行動し、あらゆる形態のテロリズムに打撃を与えることを支持する。
(2)「イスラム国」と他のテロ組織の相互結託を全力で防ぐ。事務総長報告は「イスラム国」が「東トルキスタン・イスラム運動/トルキスタン・イスラム党」から人員を募り続けていることを指摘しており、中国側はこれに深い懸念を表明する。我々は安保理及び国際社会に対して、「東トルキスタン・イスラム運動/トルキスタン・イスラム党」という持続的に活発で発展し続けるテロの脅威を注視し、その「イスラム国」との結びつきを断ち、災いを起こす余地を除去するよう求める。
(3)対テロ行動は国際法を遵守し、一般市民保護という一線を堅守する必要がある。我々は関係国に対して、対テロ行動において軍事的手段の使用は慎重に行い、一般市民保護を優先するよう呼びかける。
(4)アフリカ諸国のテロ対策能力強化の支援に力を入れる。我々は引き続き実際の行動によって、平和と安全を図るアフリカ諸国の努力を支持していきたい。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年2月10日