中国のEU代表部報道官は現地時間24日、同日の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で採択された声明で中国に対するいわれのない非難と邪推がなされたことについてコメントを発表しました。
席上、報道官は「われわれはNATOとその指導者の関連声明と発言が中国に対していわれのない非難と邪推を行い、中国に脅しと圧力をかけていることに留意しており、断固反対する。ウクライナ危機の発生以来、中国は客観的かつ公正な態度に基づいて、平和と停戦のために対話を促進し、大規模な人道主義的危機の発生を防止するために積極的に努力し、建設的な役割を発揮してきたが、NATOはいったい何をしたのか?」とコメントしました。
さらに、報道官は「冷戦の産物であり世界最大の軍事同盟であるNATOは、旧態依然の安全保障観を堅持し、地域と領域を拡張し続け、陣営間の対決をあおっている。ちょうど23年前の今日、NATO軍がユーゴスラビアの空爆を開始し、中国人を含む数千人の死傷者と数十万人の避難民を生み出したことを決して忘れてはならない。NATOは自らを省みて、冷戦思考を徹底的に排除し、対話と交渉を通じて均衡のとれた、効果的で持続可能な欧州の安全保障メカニズムの構築を模索すべきである」と強調しました。
「中国国際放送局日本語版」2022年3月26日