「中国脅威論」を再び煽る、冷戦思考に陥ったNATO

中国網日本語版  |  2022-04-17

「中国脅威論」を再び煽る、冷戦思考に陥ったNATO。

タグ:NATO

発信時間:2022-04-17 14:04:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ロシア・ウクライナ紛争が激しくなる中、北大西洋条約機構(NATO)が矛先を再び中国に向けようとしている。NATOのストルテンベルグ事務総長は4月5日、NATO外相理事会で、中国が西側諸国と共にロシアを糾弾していないと非難した上に、中国が「各国が自らの道を選択する権利を疑問視」して「すべての人々にとって重大な挑戦になっている」というでたらめな発言をした。さらに、NATOが対ロシアの新戦略を策定する際には、中国の影響力の拡大を考慮しなければならないと強調した。ストルテンベルグ氏の「中国脅威論」は笑うことも泣くこともできない内容で、同氏の妄言はNATOの冷戦時代の考え方を露呈している。


 周知のように、ロシア・ウクライナ紛争のきっかけはNATOの無秩序な東方拡大だ。NATOはロシアが東方拡大問題に敏感であることを知りながら自分たちのやり方を貫き、最終的にはロシアに自国の安全を守るための軍事行動を起こさせた。その後、NATOは話し合いで和平を実現する努力をしないばかりか、ロシアに制裁を加えて両者の対立を激化させ続け、結果として武力衝突をエスカレートさせた。NATOはロシア・ウクライナ紛争に直接参加しているわけではないが、この悲劇を演出した「総監督」だ。NATOは欧州各地にトラブルの種をまき、欧州の平和と安定に最大の脅威となっている。根源を探ると、冷戦時代に生まれた軍事グループのNATOは、存続の理由を見出すために常に「敵」を作らなければならないことがある。二極化という冷戦の考え方は改めようのないイデオロギーの型であり、欧州の安全保障が制御不能に陥った原因となっている。


 中国は外交を通じてロシアとウクライナの和平交渉につながる条件の整備に尽くすと同時に、ウクライナに複数回にわたり人道支援を行ってきた。中国政府の指導者は米国、ロシア、ドイツ、フランスなどの政府高官と頻繁に話し合い、ロシア・ウクライナ紛争の平和的解決に向けた外交努力を行っている。中国の和平に対する積極的な取り組みは、NATOの「火に油を注ぐ」やり方と対照的だ。誰が世界の平和を維持し、誰がそれを損なっているかは見識のある人なら一目瞭然だろう。


 ストルテンベルグ氏が言ったように中国の影響力は確かに大きくなっているが、中国は他国を支配したいわけでも、他国に脅威を与えたいわけでもない。NATOが繰り返し「中国脅威論」を煽っているのは、世界に混乱が無くなることを恐れ、中国を仮想敵に仕立てようとしているためだ。中国はこれまで事を起こしたことはないが、事を起こすのを恐れてもいない。仮にNATOがロシア・ウクライナ紛争を口実に中国の権益を損なう措置を取れば、中国もあらゆる手段を使って正当な権益を守ることになる。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月17日


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