中国外交部の趙立堅報道官は29日の定例記者会見で、中国はロシアとウクライナの双方が困難を克服し、交渉を継続することを一貫して支持しており、対話促進に資する国際社会のすべての努力を歓迎すると表明しました。
趙報道官は、「ロシアとウクライナの衝突が勃発してからすでに2カ月を超えた。欧州では対話と交渉を通じてできるだけ早く衝突を終わらせるよう求める民衆の声がますます大きくなっている。戦争が長引いていることと対ロシア制裁により、ユーロ圏のエネルギー価格は前年同期比で44.7%上昇した。インフレが絶えず進行し、一般国民の生活はますます大きな影響を受けている。その一方で、米国の軍需企業や食糧業者、状況を操る者は暴利を得ている」と指摘しました。
趙報道官はさらに「当面の情勢にあって、国際社会は分裂ではなく団結、覇権ではなく民主、個別の制裁ではなく対話や協議、徒党を組むのではなく独立自主を堅持すべきであり、紛争の早期沈静化を共に促すべきだ。中国は各国と共に引き続き、建設的な役割を果たしていきたい」と述べました。
「中国国際放送局日本語版」2022年5月1日