バイデン米大統領は10日、米国の消費者物価指数の続騰を抑えるため、中国製品への追加関税の一部を撤廃する可能性があると表明した。米CNBCが伝えた。
バイデン氏はワシントンで10日、全国向けにスピーチを行った際に、「ホワイトハウスは現在、トランプ前政権の『懲罰的措置』を精査している。これらの措置はおむつ、衣料品、家具などすべての商品の価格を引き上げた」と述べた。「ホワイトハウスは上述した措置を完全に撤廃する可能性がある」
バイデン氏は「最も積極的な影響を生む方法を検討中だ」と述べ、関税撤廃が必要かについても検討中と補足した。トランプ氏は中国と長期的に真っ向から対立した貿易戦争において、米国製品を支援するため中国製品に大量の経済的処罰を行った。
トランプ政権の対中追加関税の撤廃が物価上昇をどの程度抑えるかは、経済学者が論じる問題だ。しかしすべての利用可能なツールを使いコスト削減を急ぐホワイトハウスにとって、対中関税の引き下げもしくは撤廃は数少ない選択肢の一つとする声が多い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年5月11日