王毅国務委員兼外交部長(外相)はソロモン諸島のホニアラで現地時間26日、マネレ外相との共同記者会見に臨んだ。新華社が伝えた。
中国とソロモン諸島の安全保障協力枠組み協定が議論を呼び、疑念を招いていることに関する質問に対し、王部長は「中国とソロモン諸島の締結した安全保障協力枠組み協定は、主権国家間の協力であり、ソロモン諸島の警察・法執行能力の向上を支援し、ソロモン諸島の社会治安のより良い維持をサポートすると同時に、ソロモン諸島における中国国民・機関の安全を守ることを旨としており、合理的かつ合法的であり、全てにおいてオープンで透明性ある運用がなされる」と説明。中国がソロモン諸島と安全保障協力を推進するうえでの3原則を明らかにした。
(1)ソロモン諸島の国家主権を十分に尊重する。中国とソロモン諸島の協力はソロモン諸島の必要性と要請に基づき、ソロモン諸島の同意を前提とし、対等な協議を基礎とするものだ。取引強要、ソロモン諸島への内政干渉、他国の利益の侵害が、中国の外交政策であったことはない。
(2)ソロモン諸島の社会的安定の維持を支援する。中国とソロモン諸島の安全保障協力には、ソロモン諸島側の要請に応じた、法にのっとった社会秩序の維持、人員の生命と財産の安全の保護、人道的救援活動の実施、自然災害対応が含まれ、ソロモン諸島が警察能力の構築を強化し、安全保障ガバナンスの不足を補い、国内の安定と長期的平和を維持することを支援するのが目的だ。中国とソロモン諸島の安全保障協力は公明正大であり、強要せず、第三国を標的にせず、軍事基地建設の意図もない。
(3)地域的取り決めと矛盾しない。中国は、太平洋島嶼国の安全保障協力の強化を支持し、地域の安全保障上の試練への対処における島嶼国の連携を支持し、既存の地域安全保障協力の取り決めを支持する。同時に、中国とソロモン諸島の安全保障協力は地域の既存の取り決めと目標が一致し、利益が通じ合い、補完し合い、ソロモン諸島と南太平洋地域の共通利益にかなうものである。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年5月27日