外交部の趙立堅報道官は2日、ブリンケン米国務長官の「米国は、『完璧ではないが自由』な秩序の構築を求めている」との主張について、「米国と一部の国がでっち上げた、勝手なルールだ」と指摘しました。
ブリンケン米国務長官は、『フォーリン・アフェアーズ』誌の創刊100周年記念行事に参加した際、「中国は、『ルールに基づく国際秩序』に対して最も深刻で長期的な課題を作り出している。米国との最大の違いは、米国が求める秩序は完璧ではないが自由であるのに対し、中国が求める秩序は自由ではないということだ」と述べました。
これに対し、趙報道官は「この世界のどの国にも、米国の言う『完璧ではないが自由な秩序』を望む人間はいない。人々が求めているのは、各国が平等であり、共有し、共通の安全保障を持ち、共に発展し繁栄する権利だ。米国が自らを省み、世界の平和的発展のために責任を果たすべき時が来ている」と述べました。
さらに、趙報道官は「中国は確かに米国とは違う。中国は国連憲章と国際法を基礎とする国際秩序を守るために努力している。終始、世界の平和の建設者、世界の発展の貢献者、国際秩序の擁護者であり続けている。中国が守っているのは多国間主義であり、圧倒的多数の国が支持し、順守し、利益を得ている公に認められた国際ルールと秩序である」と示しました。
「中国国際放送局日本語版」2022年6月3日