王毅国務委員兼外交部長は6月4日、南太平洋島しょ国への訪問を終え、マレーシアを経由した際、マレーシアのサイフディン外相と電話会談を行いました。
王毅外交部長は今回の訪問の成果を紹介し、中国と太平洋島しょ国が引き続き「一帯一路」を共同建設し、互恵協力を深め、共に発展・振興していく考えを示しました。サイフディン外相は訪問の成功を祝ったうえで、「中国はアジア太平洋地域に重要な責任を負う国であり、地域諸国は中国が指導力を発揮し、南南協力(発展途上国家間の経済協力)を強化し、太平洋をより調和させることを期待している」と述べました。
双方はともに、現在の欧州情勢の変化、特にウクライナ危機の波及に深い懸念を示していて、地域諸国が戦略的意思疎通を強化し、団結と協力を増進し、手を携えて容易に得られない平和的発展の局面や、ASEANを中心とした成熟した地域協力の枠組みを守り、冷戦思考が本地域で広がることや新たな陣営対立を作り出すことを避けるべきだとの考えを示しました。また、他の大国がアジア太平洋地域の平和と安定のために建設的な役割を果たすことに期待を示しました。
「中国国際放送局日本語版」2022年6月5日