太平洋の影響力争奪戦、中国が先頭を走る理由は?

中国網日本語版  |  2022-06-06

太平洋の影響力争奪戦、中国が先頭を走る理由は?。太平洋地域全体で現在も使用されている多くの空港及び病院は、米国及びその同盟国が第二次大戦中に建設したものだ…

タグ:企業 施設 インフラ

発信時間:2022-06-06 14:28:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国の外交部長と太平洋島国の首脳が会談した都市を巡ると、中国が大きな足跡を残したことが分かる。フィジーの首都スバには、中国からの融資で再建中の橋がある。フィジーの首相が以前ここに立ち、中国の大使の隣で除幕した。クィーン・エリザベス・ロードには中国が新たに建設した大きな大使館があり、中国国有企業の名称がプリントされたカラフルなシャツを着た労働者が、その入口の道路を補修したばかりだ。太平洋地域全体で、中国のより野心あふれる計画が注目を集めている。中国の外交部長による太平洋島国歴訪の日程が折り返し地点を通過するなか、中国はこの広い地域と共に協定を通じ、その陸地・海洋への進出及びデジタルインフラのチャンスを拡大している。その見返りとして、発展、奨学金、訓練を約束している。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が伝えた。

 

 多くの観測筋は、今日の南太平洋情勢は米国の衰退を示していると見ている。米国は投資拡大を試みているが、大きく遅れている。彼らは、長広舌を振るい利害関係を作れば影響力を発揮できると勘違いしている。太平洋地域全体で現在も使用されている多くの空港及び病院は、米国及びその同盟国が第二次大戦中に建設したものだ。一部の老朽化した施設には記念碑も見られるが、これらのインフラの大半がすでに荒れ果てている。コカ・コーラのロゴを除けば、米国の参入と投資は少ない。ニュージーランド・マッセー大学のアンナ・パウルス上級講師(安全研究)は、「太平洋地域において、米国は取るに足らない存在だ。米政府は、米国の影響力が非常に大きいと考えているが、私はこれに驚いている。実際にはそうではないからだ」と述べた。

 

 米国と中国の同地域におけるプレゼンスを同列に論じることはできない。例えばフィジーの中国大使館は中心市街地にあり、人員が十分で、かつ頻繁に現地メディアに報じられる。その一方で米国大使館は中心市街地から遠く離れた山の、警備が厳重な建築群の中にあり、専任の大使がいない。バイデン大統領が先週になりようやく指名したばかりで、人手不足は周知の事実だ。米国及びその同盟国は(同地域に)人道支援を行っているが、中国は職業・外交・災害対策訓練に用いられる、千桁で数えられる奨学金事業を提供中だ。

 


 友好とは建設と繁栄の約束だ。中国が引き続きこれを強調しようとしていることは明らかだ。世界というこの場における切実な問題は、米国にとって友好とは何か、ということだ。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月6日

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