外交部(外務省)の汪文斌報道官は12日、定例記者会見を行った。
【記者】米国紙「ニューズウィーク」の10日付報道によると、米プリンストン大学の超党派研究ネットワークの「アラブバロメーター」が2021年10月から2022年4月までの期間にイラク、ヨルダン、レバノン、リビア、モーリタニア、モロッコ、パレスチナ、チュニス、スーダンで行った世論調査に基づいて、中国はアラブ諸国の人々の間での好感度が米国を上回るとの見方を示した。この世論調査の責任者によると、中国は「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブを通じて地域全体の経済への関与のレベルを高めてきた。中国のより中立な政治的立場はこの地域の多くの人々に新鮮さを感じさせたのかもしれない。報道官のこの件に対するコメントはどうか。
【汪報道官】私はあなたのおっしゃる世論調査をまだ見ていないが、こうした点についてはまったく意外には感じていない。中国は常にアラブ諸国にとって真心を持った信頼できる友人であるからだ。ここ数年、中国とアラブ諸国との関係が勢いよく発展し、核心的利益において揺るぎなく相互に支援し合い、団結して新型コロナウイルス感染症に対処する中で協力のモデルを確立し、政府から民間に至るまで、中央から地方に至るまで、中国-アラブ諸国の友情が深く人々の心に染み渡った。
中国は一貫して内政不干渉の原則を堅持し、相互尊重と互恵・ウィンウィンの原則を堅持してきた。中国がアラブ世界で発揮してきたのは常に建設的な役割であり、私たちはどのような地政学的な私利もはかったことはないし、いわゆる権力の真空を埋めようという気持ちもさらさら持っていない。私たちはアラブ諸国を含む中東諸国が団結協力して地域の安全保障問題を解決することを支援し、地域の国家の人々が自国の発展の道を独立して自主的に模索することを支援する。私たちはアラブのきょうだいたちと引き続き手を取り合って共に進みたいと考えており、お互いの国家の発展と民族の復興を支援し、中東地域の平和安定を共同で守り、各分野の実務協力を穏やかに推進し、中国・アラブの人々に幸福をもたらすと同時に、真の多国間主義と国際的公平・正義を守り抜くためにより多くのプラスのエネルギーを注入したいとも考えている」と強調した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年8月13日