外交部(外務省)の毛寧報道官は19日の定例記者会見で、スイス・ジュネーブで16日に閉幕した生物兵器禁止条約(BWC)第9回運用検討会議に関する質問に対し、「中国は引き続き国際社会と共に、今回の運用検討会議を新たな出発点として、世界のバイオセキュリティ・ガバナンスをさらに推進していく」と表明した。
毛報道官は会議の成果について「会議は世界のバイオセキュリティの状況やBWCの履行状況について全面的に審議するとともに、最終文書を採択。作業部会を設け、法的拘束力を持つ措置の検討・策定などを通じてさらにBWCの有効性を強化し、全面的な条約順守を促進することを決めた。今回の運用検討会議とその成果は、世界のバイオセキュリティ・ガバナンスが重要な進展を遂げたことを示しており、国際社会の共通利益にかなうものだ。中国はこれに歓迎の意を表明する」とした。
また、「バイオセキュリティに国境はない。習近平国家主席はグローバル安全保障イニシアティブにおいて、伝統的領域と非伝統的領域の安全保障を統合的に維持することを堅持し、バイオセキュリティなど世界的な問題に共同で対処する必要があると強調した。中国は今回の運用検討会議に深く関与し、最終文書の採択を全力で後押しした。検証メカニズムの構築を通じた条約順守の確保、生物科学技術の平和的利用及び広く恩恵が行きわたるような共有の促進といった中国の主張は、発展途上国を始めとする数多くの締約国に共通する意向を体現している。『科学者の行動規範のための天津バイオセキュリティガイドライン』は広範な支持を得た」と述べた。
さらに、「中国は引き続き国際社会と共に、今回の運用検討会議を新たな出発点として、世界のバイオセキュリティ・ガバナンスをさらに推進し、普遍的安全と共同発展の実現のために、さらに大きな貢献を果たしていく」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年12月20日