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japanese.china.org.cn |22. 03. 2023

イラク戦争から20年、米国が反省すべきこと ②人権と引き換えに覇権を手に

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中国網日本語版  |  2023-03-22

 (二)人権と引き換えに覇権を手にする悪い結果の反省。米国は「対テロ」「拡散防止」を口実にイラク戦争を発動したが、根本的な目的は覇権の基礎を固め、敵対者を攻撃することだった。イラクの人々にもたらした目に見える、もしくは目に見えない傷は計り知れない。戦争はイラクの人々に塗炭の苦しみをもたらし、その人権を乱暴に踏みにじった。イラクの数十万人の一般人が戦火の中で死傷し、女性と子供が戦争の最大の被害者になった。数百万のイラク人が家を失い難民になり、隣国の重い負担となった。米軍の「アブグレイブ捕虜虐待」はショッキングで、世界的なスキャンダルになった。イラク戦争の終戦後、米国はいわゆる「大量破壊兵器」を発見しなかったばかりか、イラクに数百トンの劣化ウラン弾と有毒廃棄物を残した。2011年にイラクから米軍が撤退すると、さまざまな小型武器が過激派の手に落ち、イラクの社会の持続的な動乱の根源となった。イラクは古い文明国だが、戦争が歴史遺跡を破壊し、博物館が略奪にあい、多くの貴重な文化財が世界に流出した。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月22日