「この世の仙境」――黄竜

CIIC  |  2006-11-15

「この世の仙境」――黄竜。「この世の仙境」――黄竜

タグ:この世の仙境,黄竜

発信時間:2006-11-15 16:43:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

黄竜という景勝地は、四川省松潘県の岷山山脈の主峰である雪宝峰頂のふもとにあり、著名な仏教の古刹黄竜寺にちなんでこう名付けられたのである。黄竜は彩池、雪山、渓谷、森林と四つの奇異な景観があることでよく知られている。

この地は長さ約7メートル、幅約300メートルのカルシウム渓谷で、周囲は木々に囲まれ、静けさにみちた森と白い雪山がある。渓谷には3000余りの天然の彩池の水が斜面に沿って流れ落ち、大きいものは1畝余りで、小さいものはツボ、茶碗やコップぐらいである。池の壁は黄玉で築かれたようで、精緻で華麗で、「人間瑶池」(この世の仙境)と呼ばれているほどである。

黄竜に入り、観光客のために整備された桟道に沿って登ると、美しい景観を心ゆくまで楽しむことができる。

山腹に至ってさらに下を見下ろすと、高い空に身を置き、空を明るく照らす祝日の花火を見下ろすようで、五色にきらめく世界と言ってもよい。

著名な五彩池。それほど広くない池の水は、互いに混じることのない色に分かれているようで、それぞれの色が知らず知らずに変わっていくようである。目の前に浮かぶのは、透明で区切りがはっきりとしたユニークな色彩であり、レモン・イエロー、ピーコック・グリーン、めのうの赤色、ぶとうの紫色など…

池を眼下に見ることのできる高台に上ると、美しい景観が目の前に広がっている。高さがそれぞれ異なる真ん丸い池の一つ一つが、段々畑のように入り組んで並んでおり、重なり合い、どの池も波ひとつ立たない水をたたえている。池の底がちゃんと連がっているのだが、一つの層がまた他の層に重なっているようで、新鮮な立体感がある。池と池の間は互いに浸透し合ってはいないが、明らかなすきまは見えず、水がいつも上の池から下の池へとあふれ出るように流れ込んでいる。

空から見下ろすと、広々としている原生林の中で、黄竜は、文字通り空高く舞い上がる竜のように見え、彩池は巨大な竜の胴体のうろこのようで、白い山峰とコントラストをなし、青々と生い茂る森林と空一面に広がるかすみとともに、いろいろな色があやをなすかのように美しい。ここでは毎年旧暦の6月12日-15日に黄竜の縁日の市が催され、大勢な人でにぎわう。黄竜は、1991年にユネスコの「世界自然遺産リスト」に登録され、九寨溝ととともに、四川省の北西の高原における二つの美しい玉と見なされている。

「チャイナネット」2006年10月24日

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