中国共産党の胡錦濤総書記は海南省博鰲(ボアオ)で12日、蕭万長氏をリーダーとする「台湾両岸共同市場基金会」の代表団と面会し、大陸部と台湾の経済の交流・協力における問題について意見を交わした。
胡錦濤総書記は、「大陸部と台湾の経済の交流・協力は重要な歴史的チャンスを迎えている。共同の努力によって大きく前進していかなければならない。我々は新たな形勢のもとでも引き続き、経済や文化など各領域での双方の交流・協力を推進し、双方を結ぶ週末チャーター便や大陸部住民の台湾観光などについての協議を推進し、台湾同胞の幸福に配慮し、台湾同胞の正当な権益を適切に維持し、双方の協議・交渉の回復を進めていく」と強調した。
蕭氏は、「ボアオ・アジア・フォーラムには03年から出席しているが、毎年大きな成果がある」とした上で、「大陸部と台湾の経済は切り離せないものだ。双方の経済貿易関係の発展は長年にわたって、双方の関係を安定させるプラスの役割を果たしてきた。双方の経済の交流と協力は、数々の困難を克服して進展してきた。現在は新たなスタートの時期だ。週末チャーター便のできるだけ早い開通と、大陸部住民の台湾観光の実現を希望する。また双方の協議のできるだけ早い回復により、交流と協力が推進されることを望んでいる。双方を結ぶ直航便の就航と経済貿易関係の正常化は必ずなしとげなければならない。このことは双方の住民がここ60年で初めて開放的な交流を展開することを意味し、長期的な意義を持つ」と述べた。
胡錦濤総書記は、「8年近くの間、周知の原因により、双方の関係はしばしば曲折を経験し、経済の交流・協力もこのために大きな妨害を受けた。このような局面は双方の同胞いずれも見たくないものだ。経済競争が激しさを増した現在、双方の同胞は得がたいチャンスをつかみ、共に困難に立ち向かい、協力を適切に強化し、双方が利益を得る関係の構築のために共に努力していかなければならない」と指摘した。
「人民網日本語版」2008年4月13日