旧日本軍による「九・一八事変」を記した物的証拠として、1932年に中国瀋陽の市民が国際連盟の調査団に提出した新聞や写真などの複製品がその子孫によって取り寄せられ、17日、瀋陽の「九・一八」歴史博物館に贈られた。これらの物的証拠は70数年ぶりに中国に戻ったことになる。
1932年、「九・一八事変」を受けて中国に派遣された国際連盟の調査団に事変の真相を示すため、瀋陽の市民9人が、「九・一八事変」を記した新聞記事や写真、旧日本軍による公告文、目撃者の証言など300点余りの資料を集めた。そして、資料に英文訳を付け、調査団に提出した。その後、国際連盟は1933年2月の総会で、「『九・一八事変』は日本の正当防衛には当たらない。偽満州国は中国東北部住民の意思に反する」という報告書を可決した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月18日