最新の『中国次世代人工知能科技産業発展報告』によると、2018年の世界の人工知能(AI)分野の特許申請件数は13万件に上り、中国はAI応用関連の特許でリードし、世界で最も多くの特許を保有する国になった。
華東師範大学第三附属中学では、「スマート授業」システムを使った授業が行われている。教員は板書の代わりにスマート端末を使用し、画面をタップして授業の重点を学生に教える。学生もスマート端末を使って重点の記録や回答をし、生徒それぞれの学習状況に合った宿題も生成される。
スマート授業はAIのスマート認識、知識図鑑などの技術が元になっている。AIの導入は教育をより正確にし、教師も毎回のテストの成績の統計に時間を費やす必要がなくなった。回答用紙をスキャンするだけで機械が迅速に生徒1人1人の長期間の全成績データを生成し、生徒それぞれの苦手な部分をすぐに把握し、目標を定めて教えることができる。
AIは教育分野だけでなく、スマートロボット、医療アシスタント、スマートセキュリティ、自動運転など多くの分野でも活躍している。AI技術と産業の発展において、中国は「後を追う者」ではなくなり、努力を通して「リーダー」になった。
AIが経済成長の新原動力に
中国のAI応用はスマート製造、科学技術金融、デジタルコンテンツ、ニューメディア、ニューリテール、スマートセキュリティなど18分野に広く分布する。
発表会を多言語中継
今回の記者会見はバーチャルキャスターを使用しただけでなく、8カ国語での世界同時中継も実現。多言語同時中継は、中国が自主開発した音声認識、音声合成技術によって実現した。
近年、根源イノベーションの蓄積と継続を通し、中国は音声認識や視覚認識などの技術の国際コンテストで好成績を収めている。2018年国際英文音声合成コンテスト、音声認識コンテスト、国際パターン認識コンテスト、国際認識スマート分野テストで世界一を獲得した。
AIと伝統産業の融合発展は、中国経済のモデル転換・グレードアップの重要な原動力となっている。専門機関の統計によると、2018年の中国AI市場の規模は17億6000万ドルで、2023年には119億ドルに達する見通し。計画では、2030年に中国はAI理論、技術、応用が全面的に世界先進レベルに達し、世界のAIイノベーションセンターになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月7日