「中共中央と国務院の浦東新区のハイレベルの改革開放を支持し社会主義現代化建設牽引区を構築することに関する意見」が15日に発表された。それによると、上海市の浦東エリアで制度型の開放テスト事業を展開して、全国で制度型の開放を推進するための経験を積み上げるという。中国新聞社が伝えた。

同「意見」は、ハイレベルの制度型開放を踏み込んで推進し、国際協力と競争上の新たな優位性を生み出すことを求めた。また、ルール、規制、管理、基準などの制度型の開放の推進に力を入れ、ハイレベルの制度の供給、質の高い製品の供給、高効率の資金の供給を行い、国際協力と国際競争によりよく参加することを求めた。

具体的には、中国（上海）自由貿易試験区及び臨港新エリアの先行事業・先行テストを推進することだ。同「意見」は同試験区と同新エリアのテストケースの役割をよりよく発揮し、最高の基準と最高のレベルを目指し、より強力なストレステストを行い、いくつかの重点分野で率先してブレイクスルーを遂げ、関連の成果が条件を満たした後に浦東全域で率先して推進・実施することを打ち出した。また浦東で制度型開放テスト事業を展開し、全国で制度型の開放を推進するための経験を積み上げることを打ち出した。

同「意見」はこの部分について、次の内容も打ち出した。リスクが制御可能という前提の下で、浦東の企業のサービス輸出を模索・支持する付加価値税政策を検討する。監督管理当局が情報を共有し、リスクが制御可能という前提の下で、税関特殊監督管理区域外の重点企業が付加価値の高い、技術のウェイトの高い、環境保護の要求に合致した「両頭在外（原材料の調達先も加工品の販売先も海外で行う）」での保税・メンテナンス業務を展開することを推進する。より多くの国際経済機関と企業の本部を中国（上海）自由貿易試験区に誘致する。

同「意見」は世界に広がる水上輸送ターミナルの共同建設の加速について、次のように打ち出した。長江デルタと共同で世界に広がる水上輸送ターミナルの建設を加速し、総合的な競争力と影響力を向上させる。上海港、浦東国際空港、長江デルタの港湾クラスター・空港クラスターの一体化発展を強化し、川・海・陸・空・鉄道の各ルートの緊密な結びつきを強化し、一体化管理体制・メカニズムの模索とイノベーションを進める。浦東国際空港と関係国・地域の航空輸送業務における権利拡大の取り組みを推進し、航空管制をさらに緩和し、空域資源の供給を拡大する。

また同「意見」は世界の高度人材誘致の「直通車制度」の構築も打ち出した。それには次の内容が含まれる。浦東エリアでより開放的で便利な人材誘致政策を全国に先駆けて実施する。浦東における投資業務に関連する高度人材の審査の権限を移譲する政策をさらに検討し、誘致した「高度・先端・供給不足」の海外人材のために出入国と滞在をめぐり便宜を提供する。専門分野の海外人材の就業制限を徐々に緩和し、浦東の完全に市場化した競争が行われている産業での就業では自国民と同等に扱う内国民待遇を与え、国際的に通用する職業資格証明書の認可リスト制度を構築する。（編集KS）

「人民網日本語版」2021年7月18日