東京都の事後報告によれば、11日夜、東京の各政府事務所、学校、体育館等1030の避難所は合計9.4万人の帰宅困難者を収容したという。
今年4月に大学を卒業し、東京で就職活動中のある学生は、もともと11日の夜、実家に帰る予定だったが、新幹線が止まったため、東京都の開放施設に向かった。そこのスタッフが、彼にベッドと毛布を貸してくれた。3月の東京はまだ寒かったが、若さもあって毛布に包まり眠りにつくことができた。
「トイレ使ってください。」
「お茶をどうぞ」
東京では多くの家庭でこのような張り紙を外に出している。みんなテレビを見て東京の交通機関が麻痺したことを知り、自分にできる範囲で他の人の役に立てることを探しているのだ。
以前、本誌記者が日本で取材をしていた際にも、地方政府の建物に一定量の水と保存食が蓄えられているのをよく目にした。多くの地域では布団と寝袋が用意されており、一般市民の家にも防災用具が準備されている。記者は以前、東京のとある家庭では、家族全員にそれぞれ防災袋が用意されており、中には懐中電灯、ラジオ、ビスケット、ちょっとした医薬品と携帯電話ほどの大きさに折りたたまれたアルミ箔が入れられているのを見たこともある。持ち主によれば「このアルミ箔は雨よけや、寒さしのぎに使うことができる。」とのことだった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月6日