陳言氏 |
「中日論壇」で16日、日本を専門とする陳言氏が日本の大地震、大津波、原発事故について解説した。
司会者:現在被災者が抱えている最大の問題は何か。
陳氏:被災者の救出には「黄金の72時間」という考え方がある。家屋の下敷きになった人や沖に流された人は、72時間以内に救出すれば多くの命が助かる。現在すでに5日目で、その時間を過ぎている。だが日本メディアによると、昨日も小さな子どもが倒壊した家屋の下から4日ぶりに救出された。人々はこうした救出劇が多くあることを望んでいる。
一方、震央に最も近い宮城県では多くの被災者が昨日も1日おにぎり半分とわずかな水しか口にできない状態にあり、大量の食品や飲用水を必要としている。日本の東北地方は中国の東北地区と同じく緯度が高く、夜間の気温は大体零下にまで下がる。多くの人の衣服は寒さを防ぐには不十分で、毛布や防寒服を必要としている。寒さを防ぐテントがあると一番良い。これは現在行われている救命活動の第1段階が終わった後、第2段階として取り組むべき重要な課題でもある。
また、自然災害に数日間苦しめられ、人々は体力が弱り、大量の医薬品を必要としている。こうした医薬品を迅速に現場に送ることも非常に重要だ。
「人民網日本語版」2011年3月17日