IC、ソフトウェアおよび新型部品の中国情報産業発展への制約を解消するため、情報産業部は29日、『情報産業科学技術発展「十一・五」計画および2020年までの中長期計画要綱』を発表し、13の情報産業重点プロジェクトにおいて集中的な難関突破を行う方針を明らかにした。
この13のプロジェクトは、IC、ソフトウェア、新型部品、ハイビジョン・デジタルテレビ、ブロードバンド・ワイヤレスモバイル通信、次世代インターネット、インターネット・情報セキュリティ、家庭インターネットおよびインテリジェント端末、自動車コンピューティング・プラットフォーム、農業情報化プラットフォーム、インテリジェント交通システム、情報産業および情報化技術サービス・プラットフォーム、科学技術研究成果応用プラットフォームおよびサービス体系からなる。
情報産業部科学技術司筋によると、この13の情報産業重点プロジェクトの中で、IC、ソフトウェアおよび新型部品は、中国の情報産業発展を制約する戦略的基礎科学技術分野となっている。これらの分野において、重点プロジェクトを実施して集中的に難関突破を行うことは、段階的な成果を収め、世界先進レベルとの開きを縮小し、いくつかのコア技術を獲得し、いくつかの肝心な特許および規格を取得・確立し、自主的で持続可能な発展の能力を育成する上で、大きな意義があると見られている。
先進的な情報インフラの整備および電気通信ネットワーク、ラジオ・テレビ放送ネットワーク、コンピュータ・ネットワークという「3つのネットワークの融合」の推進のニーズに応えるため、同時に自国の潜在的な産業規模を踏まえて、ハイビジョン・デジタルテレビ、ブロードバンド・ワイヤレスモバイル通信、次世代インターネット、インターネット・情報セキュリティ、家庭インターネットおよびインテリジェント端末などの重点プロジェクトを実施し、いくつかの実用性のある、自主的知的所有権を持つコア技術および新製品を作り出し、かなり完ぺきな産業チェーンの形成を目指す。
国の情報化発展のニーズに対応するため、自動車コンピューティング・プラットフォーム、農業情報化プラットフォームおよびインテリジェント交通システムなどの重点プロジェクトを実施し、自動車産業および近代化農業の健全かつ持続可能な発展を促し、交通システムの効率と安全性の向上を目指す。このほか、情報産業関連科学技術の発展の要請に応え、情報産業の技術革新および産業化応用にハイレベルの公共サービス・プラットフォームを提供するため、情報技術サービス・プラットフォーム、科学技術研究成果転化プラットフォームおよびサービス体系などの重点プロジェクトに取り組むことになっている。
「チャイナネット」2006年8月30日