中国ではマイカーを持つ人が増え続けている。だが、自動車の増加で生活はより利便性のあるものに変わったものの、同時に健康やエネルギー消費、環境保護といった問題も出てきた。
今年68歳になる張五常さんの毎日の最大の楽しみは、息子が車で出退勤する際に孫を学校に送ったり、迎えに行ったりする光景を見ることだ。出かける時に息子は必ず、車から手を伸ばしてテラスにいる父親に挨拶する。
張さんも息子が小さいころは、学校の送り迎えをしたものだ。「あの時代、北京の大通りは自転車のほうが車より多かったが、今は車のほうが多い」と振り返る。