中国石油化工(シノペック)筋が記者に明らかにしたところによると、同社はすでに工業用天然ガス(化学肥料生産、供熱用を除く)の出荷価格を1立方メートルあたり0.8元から1.2元まで約50%引き上げた。値上げ幅は先般の政府設定年度値上げ限度幅の10%をはるかに上回るものとなっている。
伝えられるところによると、国家発展改革委員会は先般、工業用(発電・運輸用を含む)天然ガスの出荷基準価格を0.4元/立方メートルの値上げを許可し、11月10日から実施すると言う内容の通達を下達した。
地域によって天然ガスや製品油価格の不一致もあり、各地の人民政府が天然ガス小売価格値上げ幅について自主的に決めることができるとなっている。
上海市物価局も、工業用ガスの末端価格を1立方メートルあたり0.4元引き上げ、自動車用天然ガス価格を1立方メートルあたり2.15元から3.58元までの1.4元の大幅値上げを行い、上げ幅は65%。
スイス銀行はレポートの中で、中国では、CPIに一定の低下が見られた際、さらに多くの価格調整措置が講じられるであろうとしている。中国は、国内の低すぎる天然ガス価格を国際市場へのリンケージの加速化を促していると指摘した。
「チャイナネット」2007年11月16日 |