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「中国金融安定報告」:世界金融に周期性の下振れリスク
発信時間: 2007-11-23 | チャイナネット

待たれる証券市場の安定性向上

中国人民銀行(中央銀行)がまとめた「2007年中国金融安定報告」によると、中国の株式市場の構造は昨年さらなる改善が見られた。しかし、不合理な問題も依然として存在しており、株式市場システムの改善作業はなおも困難を伴う。

まず、市場における投資商品構成が単調で、投資行為の同質化が進んでおり、市場運営に偏りが見られる。また、投資家の割合を見ても、機関投資家による投資規模が小さく、流通株式の30%前後にとどまっている。このため、証券投資ファンド、保険ファンド、社会保険基金、企業年金などの機関投資家の育成を進めなければならない。

同報告は、過去10年近くで中国証券市場の流動性が高まり、安定性と効率も徐々に改善した。この結果、株価の変動は全体的に小さくなった。ただ、諸外国の証券市場と比べ、中国市場における流動性コストは成熟市場や一部新興市場をはるかに上回っており、安定性をさらに高める必要がある。

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