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「中国金融安定報告」:世界金融に周期性の下振れリスク
発信時間: 2007-11-23 | チャイナネット

銀行のリスク状況全体的に改善

中国の銀行、証券、保険業の健全度は?中国人民銀行(中央銀行)はこのほど、「2007年中国金融安定報告」を発表し、銀行のリスク状況は全体的に目立った改善が見られたと指摘した。一方で、預金と融資で満期バランスが不均衡なことや株式市場の安定性を高めること、金融市場の変動が保険会社の財務健全性に与える影響などに注意を払う必要があると分析した。

同報告は、商業銀行のリスク管理能力が強まり、全体的なリスク状況には目立った改善が見られたとした。

中国系商業銀行の不良債権残高と不良債権比率は、昨年まで5年連続で低下した。また、自己資本比率やリスク資産に対する引当準備率が急速に高まり、リスク対抗能力が大幅に強まった。

しかし、同報告は銀行の収益構造は依然改善が望まれると分析した。利ざや収入が中国系商業銀行の主要な収入源で、営業収入の90%を占めている。資本流動性過剰に加え、融資期間が合理的とは言えない。現在、中国系商業銀行による資産の現金化能力と緊急支払い能力は強いが、過剰流動性で資金運用圧力が高まっている。

同報告は、中国の資本市場は未発達で、中長期資金は主に銀行によって供給されているとした。中国系商業銀行では、人民元建て中長期融資と中長期預金の預貸率が高止まりしており、2004年以降は監督基準の預貸率上限(120%)を超えたままだ。融資期間のアンバランスは著しく、リスク要因となることに注意が必要だ。

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