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マイホームの夢を追い続けて
発信時間: 2007-11-30 | チャイナネット

住宅価格、時間との競争

「いまの住宅価格高騰の理由は1つ、“時期”だ」と孫さんは言う。

大手不動産仲介会社・我愛我家房地産経紀有限公司の責任者である王嫻氏によると、今後も住宅価格の上昇が見込まれるため、デベロッパーによる“売り惜しみ”の現象が起きているという。

“売り惜しみ”こそが、住宅価格上昇の元凶というわけだ。同じ住宅区でも、第2期販売の価格は第1期より高く、第3期は第2期より高い。同じ環境、同じ地の利の物件だが、唯一異なるのが売り出された時期だ。北京市朝陽区の汎海国際住宅区を例にとると、07年5月の第1期分の売出価格は1平米あたり1万7000元だったが、その後7月の売出価格は1平米2万4500元に高騰した。

王嫻氏は「販売時期を先延ばしにする方法は2つ。1つは売り出し価格をつり上げるやり方、もう1つは販売許可証の取得時期を引き延ばすやり方」と明かす。

06年同期と比べ、物件販売許可証を取得しようとするデベロッパーの熱意はあきらかに弱まり、新規物件の放出量は減っている。大手不動産仲介の中大恒基不動産マーケティング研究センターのデータによると、北京市建設委員会が07年7月に承認した販売許可証は49件、承認した販売面積は161万5200平米で、前年同期に比べ、住宅販売許可の許可件数は12.5%、販売面積は16.1%それぞれ減少した。

王嫻氏は、デベロッパーの売り惜しみが住宅の供給不足を引き起こし、これが価格高騰を招き、価格が上がれば上がるほど売り惜しみに拍車がかかり、という悪循環が起こっているという。不動産コンサルティングを手がける中原物業顧問(北京)公司の総経理・李文潔氏も同じ意見で「この状況は04年から始まった。土地の供給が毎年減り、保障付きの住宅の建築面積も年々下降ぎみ。不動産開発への投資も減少しており、購買力だけが年々上昇している。過剰資金が過少物件を求めていることが価格高騰の主な原因だ」と話す。

北京市統計局のデータでは、この3年間、中国の都市化プロセスの流れはとどまることを知らぬ勢いで、北京市の定住人口は毎年41万5000人増えている。しかし李氏によると、毎年の分譲住宅建築面積は2000万~2300万平米で、販売戸数は20万余りという。この数字は、莫大なニーズを満たすには遠く及ばない。

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