中国の省エネ・汚染物質排出削減対策が目覚ましい進展を遂げている。2006年以来、国内総生産(GDP)1万元当たり(単位GDP)のエネルギー消費量が減少を続け、エネルギー利用効率が上昇を続けている。遅れた生産力の淘汰も効果を現し始めた。関連の統計によると、同年の単位GDP当たりエネルギー消費量は1.206トン(標準石炭換算)で前年比1.33%減少し、03年以来初めて減少に転じた。今年上半期の単位GDP当たりエネルギー消費量は前年同期比2.78%減少し、一定規模以上の工業企業(国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業)では単位付加価値当たりのエネルギー消費量は同3.87%減少した。第1~3四半期にはエネルギー消費量の減少傾向が一層進み、単位GDP当たりエネルギー消費量は同約3%減少した。
今年上半期、国が統計を取った主要製品35品目のうちエネルギー消費量が低下したのは31品目で、2145万トンの標準石炭の節約に相当する。第1~3四半期には、主要製品のエネルギー消費量が引き続き低下。6千キロワット以上の火力発電ユニットのエネルギー消費量は1キロワット毎時355グラムで、前年同期比10グラム減少し、減少率は2.7%に達した。大・中規模鉄鋼メーカーの鋼1トン当たりエネルギー消費量は同2.4%減少し、不変エネルギー消費量は同3.1%減少した。酸化アルミ、電解アルミ、セメント、合成アンモニアといった主なエネルギー消費製品のエネルギー消費量も継続的な減少傾向を示している。
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