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2007年経済回顧
発信時間: 2007-12-29 | チャイナネット

マクロ経済(3)

第三に、需給の構造的矛盾点が顕在化し、物価上昇が2007年マクロ経済の目立った問題点となった。

過去数年間続いた「高成長、低物価」という局面の後、今年は資産価格と食品価格に後押しされる形で、中国では5年続いた低インフレ傾向が収束し、インフレ過熱期へと移行しつつある。ブタ肉価格の上昇を発端として、3月から消費者物価指数(CPI)の前年同月比増加率が9カ月連続で3%を超え、特に8月以降はインフレ圧力が一層拡大し、CPI増加率は4カ月連続で6%を超えた。国家統計局が発表した最新のデータによると、11月のCPI増加率は6.9%で、1996年12月以来の最高を記録した。

最近のCPI上昇の背景には、国際的要因と国内的要因とが折り重なる。しかし国際的なエネルギー・原材料・農産品価格上昇の波及効果、国内のコスト増大の牽引効果や一部農産品の構造的不足といった要因は、いずれも現在の価格上昇が構造的上昇であることを示している。上昇傾向がその他の分野に波及する可能性はあるが、全面的なインフレには至らないものと見込まれる。

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