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2008年の中国経済に関する10の予測(3)
発信時間: 2008-01-08 | チャイナネット

ポイント4:固定資産投資伸び率が小幅に縮小 投資構造に明らかな改善

中国の固定資産投資ブームの中で、固定資産投資の20%以上の伸び率はすでに79カ月続き、減速の様相は全く見られない。2008年も投資の高い伸び率が維持する要因はまだ存在しており、2007年の新規着工プロジェクト件数と、新規着工プロジェクト計画の投資額が月ごとに増加する勢いは、2008年の投資にも引き継がれるだろう。

国の投資抑制政策の基本方針は、「新規着工プロジェクトの厳格な抑制、投資急増の防止、経済成長率の合理的なレベルの維持」だ。立ち後れた生産能力の淘汰、産業構造や技術レベルのグレードアップ、エネルギー削減や汚染物質排出抑制を加速させるには、先進的な生産能力、エネルギー削減や汚染物質排出抑制関連の設備投資を増やすことが必要になる。

2007年から国の不動産価格の抑制方針は、需要の抑制から供給の増加、供給構造の改善、エコ住宅建設サポートの強化に移っている。2008年には、小型住宅、エコ住宅、低価格賃貸住宅の建設プロジェクトが増加し、不動産投資は投資増加を促進する原動力になるだろう。

しかし2008年には、投資低下の要因も存在している。最近の中央銀行の度重なる利上げにより、実質の金利水準上昇は企業の投資を抑えると見られている。また高エネルギー消費製品の輸出制限策は、関連業種の需給関係や価格などに変化をもたらし、多くの業種の予想収益が低下している。

各方面の要因を総合的に分析すると、2008年の固定資産投資はなお比較的高い伸び率を維持し、固定資産投資の過度の伸びを抑制することは、マクロ調整の重要な課題の1つである。2008年の全社会固定資産投資の名目伸び率は、2007年を2ポイント下回る23.5%と予測されている。そのうち都市部固定資産投資の名目伸び率は24%で、昨年に比べて2.3ポイント低下し、不動産開発投資の名目伸び率は25%、昨年に比べて4.5ポイント低下すると見込まれている。

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