ポイント5:外的要因の影響を受け、中国の貿易黒字伸び率が大きく縮小
国内外の状況を総合的に分析すると、2007年の外国貿易における年間輸出額は25.7%増、輸入額は20%増で、貿易黒字は約2680億ドル、昨年に比べて約51%増の905億ドルになる見通しだ。
2008年の輸出は、以下の要因で減少すると見られている。1、世界における保護貿易主義が再び広がりを見せ、中国関連の貿易摩擦が増加し、特に中国製品の品質問題に関する過剰報道は、2008年の輸出に大きなマイナス影響を及ぼすことになる。2、米国経済の不確実性が増し、数年来の信用経済と資産効果という2つの基盤に基づいた米国住民の消費が減速する可能性がある。そして中国の米国向け輸出製品は消費財が主なため、米国の消費減速は中国の輸出にとってマイナス要因になる。3、国内では、必要以上の輸出を抑制し、貿易構造の合理化を図ることを目的とする政策や措置策が2007年に集中的に打ち出された。その政策の効果が2008年に顕著に現われ、人民元の切り上げのペースも速まっているため、各方面の生産コストが上昇しつつある。
様々な要因を総合的に考慮すると、2008年の中国の輸出は19%増、輸入は18%増、貿易黒字の規模は2007年より604億ドル増の3284億ドル、貿易黒字の伸び幅は、2007年の51%から22.5%に大きく縮小すると予想されている。
「チャイナネット」2008年1月8日
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